アディクション看護師の日日是好日

依存症治療病棟で起きる日々の出来事を日記のように書いてます。

ココはホテルじゃないです。

「22時になったら追加のお薬もらえるんですよね。22時になったら起こしてください。」と保護室に入っている患者さん。

 

「ここはホテルじゃないです。」とは言えず、「起こすことはしませんよ。」と。言っている自分の顔が引きつっているのが分かった。

 

もう入院は何回目?保護室も何度も入ってますよね。それでも普通の顔して要求してきちゃうところがなんとも言えない。精神科に限った話じゃないけど、病院を宿泊施設かなにかと勘違いしている人も多い。病院側も「患者様」とか言って「お客様」扱いしているからかもね。対等な立場で治療していくから「患者さん」でいいはず。

 

もう長いこと看護師やっているが、患者さんも「お客様」気質の人が増えてきた。公務員だった人や少し立場が上だった人にその傾向が多い。権利をとにかく主張するけど、いざ医療の話になると全然話せなかったりする。家族も含めてイエスマンしかいない状況で抑制できる人がいなかったんだろう。