アディクション看護師の日日是好日

依存症治療病棟で起きる日々の出来事を日記のように書いてます。

【精神科看護師アルアル】過疎地域の村

「初めまして。よろしくお願いします。」

 

新しい看護師さんから挨拶。と言っても、新人看護師じゃなくて、オールド看護師。4月は一般的には新社会人の入社時期。でも、精神科では新人さんはほとんど来ない。看護師は精神科には新人で入ることはまれだから。

 

新人の看護師は3年間は一般科で経験を積みましょう!ということをよく言われている。一般科の厳しい看護と身体を見る思考を養うには必要な経験。精神科なんかにいきなり就職したら、「身体のこと全然見れない看護師」というレッテルを貼られてしまう。

 

「精神科看護師アルアル 看護師2軍」でも書いたが、どこかで経験を積んだ看護師が入職してくる。今回もそんな感じ。

 

今度の看護師さんは別の病院で働いていたけど、待遇に不満があってきたみたい。看護師は資格で職場を動けるから、気に入らなければすぐに辞めてしまう。

 

最近、別の病院では上司の変更に伴う不満と待遇の悪化で、大量に看護師が辞めてしまい、病院自体が傾いているらしい噂を聞いた。どこの業界でも人手不足だけど、看護師はもっと集まらない。人で成り立っている職場だから、人をないがしろにしがちな職場は、慢性的な人出不足→看護師の疲弊→看護師の退職という負のループに陥ってしまう。

 

その点、どういうわけか、精神科は案外安定している。無理なく働けるし、残業もほとんど無いから、安定的に働けるからかもしれない。

 

 

新人さんのいない精神科病院。過疎地域の村みたいな職場です。