アディクション看護師の日日是好日

依存症治療病棟で起きる日々の出来事を日記のように書いてます。

シンデレラ

「全然起きないんですよね。薬が効いちゃってるみたいで。」

 

保護室担当している看護師からの申し送り。寝ちゃって起きない??シンデレラか??そんなカワイイ感じじゃなく、80台も中盤のアルコール性認知症患者さん。

 

片や一般病床の患者さんの申し送り。

 

「朝食食べれなかったみたいです。眠気強くて。」

 

40歳代のアルコール依存症の患者さん。寝れないからと診察時に話が出て、だいぶ薬を盛られたらしい。

 

薬は医者のさじ加減。薬の盛り方が悪いとあちこちでシンデレラが続出。シンデレラ程度ならいいが、アルコール飲んでないのに酔っ払いオヤジが続出して、けが人が出たりする。寝ることは重要だけど、やりすぎは問題。

 

夜勤をやる身としては、尿失禁するくらい寝入ってしまう人が多いほうが楽。先日は中途半端に眠剤が効いちゃって、トイレで力尽きでトイレの床で寝ていた患者さんもいた。そんな事態は夜勤では極力避けたい。

 

医師を説得して薬剤を調整してもらうのも看護師の大事な役目。患者さんが医師の前で話すことは現実とはかけ離れていることも多いから。患者さんを守り、自分の身を守る意味でも精神科での薬剤調整は、シビアにやってもらえるようアンテナをはり、医師に理論的に伝える技術が必要。

 

正直、医者に話すのストレスも多いです。医者が精神科患者だったりするから。明日も頑張ろう!!