「勝手に人の家に入ってきやがって!!」
保護室が自分の家!?
認知症の夜間せん妄おじいちゃん。眉毛がつながっているから「両津カンキチ」とか子ザルみたいだからと「モンキーセンター」というカワイイあだ名を看護師からつけられている。
しかし、中身は全くかわいくなくて易怒的ですぐにキレてしまう。
夜中の2時。みんなが寝静まった丑三つ時。
保護室内で壁に向かって立ちション。そこまではよかったが、自分のおしっこで転倒。助けないわけにはいかず、夜中の保護室へ入ると冒頭の暴言。大声をあげるもんだから、一通り片付けをして退室。着替えは受け付けないから朝方にした。興奮しているから手が付けられない。
朝方は眠気が強くて食事もままならない。子どものように食べながら寝てしまっている。
アルコール性認知症患者さんに多いのがこのパターン。結構、夜間せん妄起こします。自分じゃ着替えすらもできないのに、怒り出して受け付けない。家族も大変だったろうな~と改めて感じる。
ちょっと愚痴るなら日勤の看護師!ちゃんと夜寝るように薬剤調整してもらっとけよ!!アルコール依存症に関係なく、精神科の治療で重要なのは「睡眠」。まず寝てもらうことが大切。寝れると途端によくなる患者さんも多い。精神科看護では睡眠チェック表なるものもあるくらい。
生活リズムって大切なんだと精神科に努めて改めて思った。そういう意味じゃ、夜勤やっている生活は身を削っているのかもね。年取って自分の尿で転倒したくない。
朝陽を受けながら放尿の片づけするか~