アディクション看護師の日日是好日

依存症治療病棟で起きる日々の出来事を日記のように書いてます。

看護室の窓口は「なんでも相談窓口」

5:45 そろそろ起床時間。空が明るくなってきた。

 

88歳のおじいちゃんが看護室へ

 

「すみません。ちょっと質問が・・・夕食給仕してもらったっけ??」

 

本人は真剣。笑っちゃいけないが、こらえられない。

 

「給仕しましたよ。いま、朝です。」

 

キョトンとしている。不思議そうな顔をして部屋に戻っていく。普段は寝ていて、食事の時だけ食堂に姿を現す。アルコール依存症の患者さんだけど、高齢でプログラムには当然のらない。自宅では大虎で、飲んでは孫にまで暴力振るう酷い依存症患者。家族からは「島流し」にあって入院になっている。当然、自宅じゃないし認知症は進む一方。

 

起床後に別の患者さん。

 

「聞きたいことがあるんだけど、ここは大きいどら焼き買える??」

 

そういう内容は日中聞きに来てほしい。夜勤帯でどら焼きのこと知っている人いませんから。この患者さん、統合失調症もあって時々話がまとまらなくなる。しかも、2週間前までイレウス(腸閉塞)で死の堺をさまよってた。食べたいという意欲は死をも凌駕してしまう。

 

さらに別の患者。

 

「検尿持ってきたけど、ここから出していい?」

 

窓口から並々尿のはいったコップを渡そうとしてくる・・・。こぼれちゃうから、やめて。

 

 

看護室の窓口はある意味「なんでも相談窓口」

 

今日もいろいろな患者さんが看護師に会いに訪れます。